* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
そんな俺に親友と呼べる
友達なんて居なかった。


人を寄せ付けない俺の態度に
みんなが離れていく。


自分で作ってしまった
孤独な空間…。


あの時.親友と呼べる奴が
一人でも居たら…。


正直…俺は陸と誠也の関係
が羨まかった…。


自分の事よりも相手を思い合う
陸と誠也…そんな関係が俺は
羨ましくて仕方無かったんだ…。


でも…今は違う勉強より
人と人の繋がりを大切に
したい…。


今の俺は勉強も.もちろん
大事だがそれに縛られる事
の無い生活の方が自分らし
く過ごせている。


みんなとふざけたり…バカを
言ったりするのが楽しくて
仕方がないんだ…。


今日も俺はみんなに励まさ
れながらリハビリに向かう。


今はまだ何の成果も感じない。


それでも.きっと良くなる事を
信じているから俺は頑張れる…。


「こんにちは。今日も宜しくお願いします。」


リハビリ室に入ると部屋の
真ん中に人だかりが出来ていた。


「先週の日曜日も息子と
サッカーしたんですよ。
もう筋肉痛で…。(笑)」


人だかりの中心の人物を見る。


この人…どこかで見たような…。


…?…あっ!!…立ってる…。
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