* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「あっ.ごめん。(笑)
僕がこの病院で入院してた
時にここで一度.君を見掛
けた事があるんだ。(笑)
それっきりだったからずっ
と気になってたんだよ。」


あの時はほんの10分程度
の時間だったのに…。


俺の事を覚えていてくれたんだ。


「きっと良くなるから…。
諦めずに続けるんだよ。」


「は.はい!!」


「じゃあね。(笑)」


先生達に挨拶しながら
松本さんが帰って行く。


「あ.あの!!松本さん!!
俺も本当は松本さんの事
覚えてます。
歩ける様になったんですね。
本当に良かった…。
俺も諦めずに頑張ります!!」


「あぁ。(笑)頑張れ!!君.名前は?」


「前園です!!前園 岳です。」

「岳か…いい名前だね。
今度.また会える時があるかもしれない…その時には
君がその松葉杖を持たずに
歩いている事を祈ってる!!」


俺がバカにしていた人。


俺は…サッカーなんて出来る
はずが無いって鼻で笑ってた。


努力すれば治るんだね…。


松本さん…それを貴方が
証明してくれた。


俺に…いや…この中に居る
人みんなに希望を与えてく
れたんだ…。


松本さん.かっこいいよ。


希望を与えてくれて
ありがとう。
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