* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
高校卒業の日…。


今日でみんな共お別れだ。


「がっ君!!卒業しても
俺達は友達だからな!!」


「あぁ。当たり前だろ。(笑)」


「がっ君!!また会おうな!!」


「バーカ!!お前とは家が近いから
いつでも会えるだろ。(笑)」


「そっかぁ!!(笑)」


明日からコイツらと一緒に
居られ無くなると思うと寂
しくなる。


クラスの全員が大学に
進む中.俺は進学を希望
しなかった。


以前の俺ならそんな事は
考えられない選択だ。


医者になる事に
執着していた俺は
もう居ない。


自分の進むべき道を決め兼ねて
いる今は無駄に大学に行くより
まずは自分の身体を治す事を第一
に考えた。


当面は進学塾でのアルバイト
をしながらリハビリに励む事に
決めている。


そんな俺の考えに父さんと
母さんも賛成してくれていた。


プレッシャーの無い今は自分の
進むべき道をゆっくりと考えて
みたい。


リハビリに毎日.通って最
近は指が曲がるようになり…
足も少しだけ感覚が戻って
きている。


目に見える回復に喜びを
感じる毎日。


これからも焦らずゆっくりと
歩いて行きたい。
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