* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
そんな気持ちとは裏腹に
俺は美咲に言うんだ。


「今日はこれでおしまい。(笑)」


「………。」


いつもの美咲なら
「あともう1回チュー♪」
そう言って自分から俺に
してくるのに…今日は違った。


「美咲?どうした?」


「岳君…私の事.本当に好き?」


いつもと違う美咲の表情に
俺は美咲が言おうとしている
事がわかった。


とうとうその日が来てしまった。


「大好きだよ。美咲…話しが
あるんだ…。
お前が言いたい事はわかってる。
その前に俺の話しを聞いて判断
してくれないか…。」


「何…?怖いよ…。」


「俺…お前に隠し事はした
くないんだよ。
俺の全てを知って欲しいから…。」


俺は美咲の手を握り
全てを話した。


陸の事…。


そして…星野の事…。


言い訳はせずに正直に
話し終えた時だった。


美咲は俺から手を離し
言ったんだ。


「最低…最低な人間だよ!!
その女の人がどれだけ傷付
いたかわかる!?
女にとってそれ以上の屈辱
は無いんだよ!!
岳君がそんな事する人だと
思わなかった!!
女の敵だよ!!…帰って…。
二度と顔も見たくない…。
お願いだから…帰ってよ!!」


それが美咲の答えだった。
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