* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

｢お久しぶりです…｡｣


｢医院長が言ってた通りだな｡｣


｢えっ?｣


｢驚異の回復だって…｡
まぁ.若いって言うのも
あるんだろうけどな…｡
お前の努力は認めてやるよ｡｣


｢星野さん…｡｣


｢また勘違してるみたいだから
言っとくけど…俺はお前を一生
許さねぇ…｡
でも.お前に良くなってもらわ
ねぇと陸が悲しむから…｡｣


｢陸が?｣


そんな筈はない…｡


陸は今でも俺を憎んでる｡


｢あぁ｡アイツは俺と一緒でお前を
許す事は出来ないだろ…｡
でも憎みきれないんだよ｡
お前が陸の兄貴である以上それは仕方の無い事だ｡
それにアイツは優しい奴だから…
自分のせいでお前の身体に障害が
残ってる姿を見たら悲しむだろう
からな…だからお前には良くなっ
てもらわねぇと困んだよ｡｣


｢すいませんでした｡｣


｢何が!?お前何に謝ってんの?｣


鋭い目…でも逃げちゃいけない｡


｢星野…星野の事です…｡
本当に申し訳無い事した
って思ってるんです!!
あの時の陸の気持ちも今は
わかるような気がします｡
全て俺が悪かったんです｡
本当にすいませんでした!!｣


俺は何度も頭を下げた｡