* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

お互いの溝は少しずつ
埋めていけばいい…｡


俺達は永遠に変える事が出来ない
２人だけの兄弟だろ?


この事実は死ぬまで
消えないんだよ｡


だから急がなくてもまだ25才に
なったばかりの俺達には時間は
たくさんある｡


岳…互いが憎しみ合い過ご
した月日とそれぞれの黒い
感情はこれからの長い人生
の中で埋めて行こうな｡



｢で?式は挙げるのか?｣


｢あぁ｡一応な｡(笑)
それが…来月なんだ｡
出席してくれるかな?｣


｢はっ!?…来月!?｣


来月って…もう.すぐじゃん…｡


｢うん｡急でごめん…なぁ陸?
出席してくれるだろう?｣


岳が不安げな声で聞いて来る｡


｢あぁ｡当たり前だろ｡
それにしても急な話しだな｡(笑)
あ.もしかして…出来ちや
ったとか!?｣


｢そうじゃないよ｡(笑)
俺も就職して一年で何とか養う事
が出来る様になったしさ…俺には
美咲以外に考えられないから一日
でも早くアイツと家庭を築きたいんだ｡｣


岳と電話を切っ後…俺は
ずっと考えていた｡


岳や誠也の決断は俺にとっては
羨ましいと思う｡


好きな女と家庭を持ち
やがて２人の愛の証が出来
また幸せがやって来る｡