* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
俺と言えば好きな女さえ
掴む事が出来ず諦める事も
出来ない…。


俺は何してんだろ…。


自分がどうしたいのかも

分からなくなっている。


果凜に会いに行こうか…。


そして…もう一度だけ…。


でも…また果凜を苦しめる事になるかもしれない。


それに…智と別れたとしても
今も男が居ないとは限らない。


また新しい出会いがあって
今はその男と幸せに過ごし
て居るのかもしれない。


自分の自問自答に苦しむ日々。


そう言えば…拓海君からの
電話がずっと無い事に気付く。


もし…もしも果凜が今も
1人で居るとしたら…。


「俺は果凜にはお前と一緒
になって欲しかったよ。」


拓海君の言葉が本当なら
俺に連絡をくれるはず…。


俺は笑ってしまった…。


俺が悩む以前に拓海君から連絡が
無い事で答えは出ていたんだ…。


「バカみてぇ…いい加減
諦めろ…。
俺はストーカーかよ…。
ッッ…しっこいんだよ…。」


笑いが止まらない…。


目からなぜか汗まで出てきやがった…。


何度.手で拭っても出てくる…。


一瞬でも果凜に会いに行こうと
した自分が恥ずかしい。


俺…やっぱ…バカだ…。
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