* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「岳が来月.結婚するんだと…。
なんか…お前も岳も結婚してさ
俺…取り残された気分だよ。(笑)」


「そ.そうか。あっ.そうだ!!
楓花が昨日.初めて自分で
寝返りしたんだぜ♪」


「マジ!?スゲェじゃん!!」


「あぁ♪一回出来ると
何度もしてさ!!(笑)」
スゲェ可愛いんだ♪」


「へぇ〜♪今度また
見に行かなきゃな。」


誠也が岳の話しを逸らした
のは気付いていた。


「陸…岳の式には出るんだろ?」


「あぁ。何でそんな事聞くんだよ?」


「べ.別に。さぁ!!仕事!!仕事!!」


誠也が慌てて事務所から
出て行く…。


やっぱり.おかしい…。


何なんだよアイツ…。


誠也の態度が気になりながらも
黙々と仕事をこなす。


帰りにはいつもの誠也に
戻っていた。


変な奴…。(笑)


家に帰ると婆ちゃんが
和箪笥から着物を引っ
張り出している。


「ただいま…。婆ちゃん
何してんだよ?」


「あぁ.陸.お帰り!!
いや.まだ早いんだけど結婚式
に来て行く着物を陰干し.して
おこうと思ってねぇ…。(笑)」


婆ちゃんの顔が嬉しそうだ。


孫の結婚式…婆ちゃんには
俺が1番に見せてやりたかったな…。
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