* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
ずっと果凜の面影だけを
追い続けていた日々…でも
今は違う…俺の目の前には
ちゃんと果凜が居る。


俺は永遠に果凜の瞳に
写って居たいと思う。


「果凜…ずっとお互いが
一番の存在で居ような。」


「うん。(笑)」


俺を見つめて笑う果凜を
今すぐに抱き締めたい
衝動にかられる。


さっきのかすめるだけの
キスにも物足りなさを感じ
ていた俺は果凜の耳元で
囁いた。


「後でさっきのキスの
続きしような…。」


果凜の顔が真っ赤になって行く。


「バカ。」


「そのバカは何年.我慢した
と思ってんだよ。(笑)
俺に責任取れんのは果凜
しか居ねぇだろ?」


「うん…。」


「あの〜。」


振り返ると鼻の頭を真っ赤
にしヤバイ位に目を腫らし
た誠也が居た。


はっ?


「お前さ…どんだけ泣いてそんな
不細工な顔になってんだよ?」


「だってさ…本当に良かったなと思ったら…ッッ。」


横で佐伯が苦笑いしている。


「わ.わかった!!もう泣くな。」


「果凜ちゃん…コイツは本当に
いい奴だから…。
ずっと傍に居て幸せにして
やってね…。」


「誠也…。」


俺の親友…松阪 誠也。


やっぱお前は…最高だよ。
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