* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「陸.社長が有給がたくさんあるし
色々やらなきゃいけない事もある
だろうから一週間程ゆっくり休め
ってさ…。
休んでる間はお前の分まで俺も
頑張るから任しとけ。(笑)」


社長と誠也の優しさが
また身に染みる。


誠也と佐伯を見送った後
控室に戻ると全てに着替え
を済ませた岳が入って来た。


「陸…おめでとう。」


「おめでとうって…岳も
おめでとうだろ。(笑)」


「そうだな。(笑)」


「岳…今日は本当にありがとう。
俺…スゲェ幸せだよ…。」


「お前達が別れてしまったのは
全て俺のせいなんだ。
2人には戻って欲しかったから。
陸.今日はこのホテルに予約を
入れてあるから星野とゆっくり
しろよ。今後の事も話し合わな
きゃいけないだろ。」


「えっ?お前達は?」


「俺達はお蔭さまで新居が
あるから帰るよ。(笑)」


そうか…喜んでばかりは
居られないな…。


俺達だって早急に今後の
事を考えなきゃいけない。


新居か…。


すぐに俺の脳裏に
婆ちゃんの顔が浮かんだ。


「凄い♪陸君見て!!
こっちにも部屋があるよ!!」


部屋に入ると果凜が
子供の様にはしゃいでいた。
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