* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
台所からはいい匂いが
漂って来ている。


婆ちゃんを囲んで楽しそうに
晩ご飯の用意をしている果凜
と美咲ちゃんの姿を見ていると
思わず笑みが零れてしまう。


「こんばんは!!」


やっと来た(笑)…岳だ。


今度は美咲ちゃんが
一番になって岳を迎える。


「お帰りなさい♪」


俺の時より美咲ちゃんの
声が明らかに違う。


当たり前か。(笑)


婆ちゃんと果凜からの歓迎
を受けて岳がリビングに入
って来た。


岳を見ると俺とは対象的に
キッチリとスーツを着こな
していた。


「お疲れ!!」


「おぅ.陸.久しぶりだな。(笑)」


果凜と美咲ちゃんは病院も
同じで毎日の様に顔を合わ
しているみたいだが.俺達
が会うのは本当に久しぶり
だった。


「本当だな。(笑)腹減っただろ?
さっきからいい匂いがしてん
だけどお預けくらってる。(笑)
早く飯にしようぜ♪」


「本当だ!!スゲェいい匂い!!」


俺達を見てまたまた女性軍が
顔を見合わして笑ってる。


あっ!!そう言えば…。


「果凜!!岳が来たんだから
さっきの話し教えて♪」


「えっ!?私が話す事じゃないもん。ねっ♪美咲ちゃん♪」


……??
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