* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
半年後…。


朝.早くに俺の携帯が鳴った。


時計を見るとまだ5時前だ。


まだぐっすり俺の腕の中で
眠っている果凜を起こさない
様にそっと腕を抜く。


ベットを抜け出し携帯の画
面を見ると誠也からの着信
を告げていた。


「もしもし…誠也か?どうした?」


「朝.早くに悪りぃ!!
桃の陣痛が始まったんだ。
病院に連れて行って来る。
俺.今日仕事休むから頼むな。」


「あぁ.わかった!!任せとけ!!
産まれたらまた連絡しろよ!!」


「あぁ。(笑)じゃ行って来る…。」


さすがに二人目ともなると
誠也は落ち着いていた。(笑)


反対に俺の方が焦って大きな声を
出してしまっていたようだ。


電話を切った後振り返ると
果凜が目を覚ましていた。


「あっ.ごめん…。
起こしちやったな…。」


「うぅん.大丈夫。何かあったの?」


佐伯の陣痛を伝えると
果凜は跳び起き喜んでいた。


「楓花ちゃんもお姉ちゃん
になるんだね♪楽しみ♪」


自分の事の様に喜ぶ果凜を見て
いると可愛いくて仕方が無い。


俺は果凜を抱き締めキスをする。


「ンッ…。陸君?」


果凜の問い掛けを
また唇で塞ぐ。


もう止まらないかも。(笑)
< 396 / 437 >

この作品をシェア

pagetop