* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
-美咲ちゃんの陣痛が
始まったよ。o(^-^)o
陸君も仕事が終わったら
来てね。♪ 果凜 -


メールを見て俺は慌てて
横に居た誠也に話した。


「誠也!!産まれる!!」


「へっ?お前…妊娠してたの?」


やっぱコイツは…バカか?


「違ぇよ!!美咲ちゃんだよ!!
陣痛始まったって!!
どうしよう…!?」


「岳の嫁さんの出産にお前が
慌ててどうすんだよ。
それに初めての出産だろ?
陣痛が始まってもすぐには
産まれねぇよ。」


「……そうなのか?」


「あぁ。大丈夫だよ。(笑)」


コイツは俺と同い年だよな?


何なんだ?この貫禄は?


最近の誠也の人格が前にも
増してわからなくなっている。


「今日は俺.教室の日だから
桃もチビ連れて実家に帰っ
てんだよ。
急いで帰らなくていいし教室は
休むから俺も一緒に病院に行く。」


「なんで.教室休んでまで
お前が来る訳?」


「岳も俺の親友だから…。
初めての子供は一緒に祝っ
てやりたいじゃん。」


「……誠也。」


本当にコイツは…。
誠也…ありがとうな。


「さぁ仕事!!仕事!!
時間になったらすぐに
上がれる様にしようぜ!!」


誠也の顔が赤い…。


「おぅ…。(笑)」
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