* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆

｢今日.一ヶ月検診で美咲ちゃんと
紗羅ちゃんが来てたよ♪｣


果凜が嬉しそうに話している｡


前園 紗羅


岳が一ヶ月前に誕生した
自分の娘に付けた名前｡


既に岳は小さな小さな娘に
親バカぶりを発揮している
らしい｡(笑)


｢紗羅.大きくなってた?｣


｢うん♪子供って日々変化
するんだね｡
産まれた時は美咲ちゃん似かな
って思ったんだけど今日見たら
前園君にそっくりだった｡
って事は…紗羅ちゃんは
陸君にも似てるって事だ♪(笑)｣


｢紗羅が?俺の子じゃねぇし｡(笑)｣


｢………｡｣


｢果凜…?どうした?｣


俺…なんかマズイ事言ったっけ?


｢陸君…あ.あのね…｡｣


｢うん…どうした?｣


｢ずっとね…遅れてるんだ｡
まだ…ハッキリわからないけど
出来たかもしれない…｡｣


｢出来た?…出来たって…子供!?｣


｢もしかしたらなの!!
まだ.ちゃんと調べてもらった
訳じゃないし!!期待.持たす様な
事.言っちやってごめん!!｣


｢でも遅れてるんだろ!?
明日にでも診てもらえよ!!
きっと間違いないって♪｣


俺はこの後.果凜の気持ちも
考えずに軽々しく言ってしまった
事を後悔する事になる｡