* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「陸君…私達の赤ちゃんに
やっと会えたね…。(笑)」


「う…ん…ッッ…果凜.ありがとう。
よく頑張ったな…。
俺…何も出来なくてごめんな…。」


「傍に居てくれたじゃない…。
すごく安心したんだよ。
陸君…私にこんなに素敵な
幸せをくれてありがとう。(笑)」


そう言って笑った果凜の顔は
今までで一番綺麗だと思った。


「果凜…ッッ…ヒクッ…。」


「陸君これからはもう誠也君の
事.笑えないね。(笑)」


「ヒクッ…だな…。(笑)ヒクッ…
果凜…俺の方こそありがとう…。
俺…スゲェ…幸せだよ…。」


今日…俺達は二児の
親となった。


俺は今日のこの感動を
一生忘れる事はないだろう。


そして一番に果凜への
感謝の気持ちは絶対に
忘れない。


細い身体で痛みに堪え俺達の
子供を産んでくれた果凜。


俺が代わってやれるものなら
代わってやりたい…。
と何度思ったかわからない。


でも…そんな事を果凜に言うと
きっとこう言うんだろうな…。


「出産は母親にしか出来ない
特権なんだから絶対に代わって
あげな〜い!!」


ってな…。(笑)
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