* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「ういっす…。」


いつもは朝からウザイ位
高い誠也のテンションが
今日は珍しく低い。


「……お前.どうしたの?」


「ハァ…。…最悪だ…。」


「…何が?」


「陸…昨日.いつもと
変わった事.無かった?
例えば…いつも見ない
夢を見たとかさ…?」


「そのままじゃねぇかよ。(笑)
あったよ。夢に佑輔が出てきた。」


「やっぱり…。俺…マジ最悪だわ。」


誠也が頭を抱え込む。


「だから…何が最悪なんだよ!?」


「昨日さ…たぶん…俺の夢にも
佑輔が出て来たんだ…。」


「たぶん…って何だよ?」


「今日.朝起きたら俺が寝てる時
に何度も佑輔の名前呼んでたって
桃が言うんだ…。
俺…寝ながら[佑輔またな。]って
笑ってたんだって…。」


「あぁ…佑輔.俺にも言ってた。
アイツ…全然変わってなかった
よな…。(笑)笑った顔も中学の
時のままだったし。(笑)」


「佑輔…笑ってたんだ…。」


「あぁ。…お前も会えたんだろ?」


「ん?……覚えてねぇ…。
いや!!…確かに会ったん
だろうけど…。
起きたら何も覚えて無かった…。」


「はあっ!?」



コイツ…マジかよ…。


まさかの俺の冗談が本当に
なってんじゃん…。(笑)
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