* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
婆ちゃんの傘寿祝いはたくさんの
人に祝って貰いお開きになった。


親戚達が帰り婆ちゃん.お袋
果凜と美咲ちゃんは女同士の
会話に花が咲いている。(笑)


親父と言えば飲み過ぎたのか
ガァーガァーとイビキをかき爆睡…。


その横でチビ3人が眠っている。


「あの爆音の中で
良く寝れるよな。(笑)」


「本当だな。…父さんのイビキが
案外.子守唄になってたりして
るかもしれないな。(笑)」


岳とゆっくり話すのも
久しぶりだった。


「岳…俺.正直こんな日が来る
なんて思ってもいなかったよ。」


「うん…。ごめん。」


「別にお前を責めてる訳
じゃねぇよ。(笑)
色々な事があったけどさ
だからこそ俺達の今がある
んだよ…そう思わねぇ?」


「うん。…俺は美咲に出会って
なかっただろうしな。
いい女を逃す所だったよ。」


「ばぁか…。(笑)真面目な顔して
惚気てんじゃねぇよ。」


「本当の事だから…。(笑)」


岳の顔が赤い…。


「岳…お互いに犯してしまった
罪は一生.消えねぇ。
でも.これからの人生…精一杯
生きて行こうぜ。
俺達はもう一人の身体じゃ
ないんだ…。
守らなきゃいけない家族が
居るんだからな…。」
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