* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「よぉ陸!!さすがにお前も真面目
に学校来てんじゃん!!(笑)」


「当たり前だろ!!マジ俺…ヤバイんだよ…。」


教室に向かう途中.悪友どもが俺に声を掛けて来る。


そんなに俺が学校に来たら珍しいのかよ…。


「うん.うん…。前園やっとお前
にも危機感が出て来たか。(笑)」


「チッ。別に…。重いんだけど…。」


いつから居たのか担任の吉岡が
俺の肩にあごを乗せながら笑ってる。


「俺は嬉しいよ。俺のクラスからは
全員揃って進級して欲しいから。
お前と松坂だけが心配だったんだよ。」


クラスの問題児?…俺と誠也。


誠也とは昨日の夜も一緒に居て
つい何時間か前に別れたばっかだ。


「心配しなくても.ちゃんと俺も
誠也も進級してやるよ…。」


「おぅ約束だぞ。信じてるからな!!」


「おぉ…。」


誠也は…必ず来る。
でも…あいつも朝は弱いからな。


「陸ちゃ〜ん♪おはよん♪。」


「お前…キモい…。
起きれたのかよ。来ねぇかと思った。(笑)」


「だって〜陸ちゃんに会いたかったんだもん!!」


「……。行くぞ。」


「お前さ…突っ込めよ…。
俺スゲェ恥ずいじゃん…。」


「……。」


「おい!!陸!!待てよ!!」
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