* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
今日もまた星野の視界に入る様に
俺は行動する。


「前園君!!おはよう!!」


俺は今.気付いたように答える。


「よぉ!!星野.おはよう!!」


俺はその後も何度か会うように
行動して放課後.星野を誘う。


「昨日ちょっとした臨時収入が
入ったんだ。駅前のドーナッ屋
に一緒に行かないか?
おごってやるよ!!(笑)」


臨時収入は嘘じゃない。


母さんのお茶仲間のおばさんに
頼まれて中学生の女の子に数学
を2時間程.教えに行った。


お金なんて貰えると
思っていなかった俺は
何度も断ったがおばさんに気が
済まないからと押し付けられ受け取った。


2時間.俺にとっては
簡単過ぎる問題の解き方を
教えただけで3000円の金が
入ってきたんだ。


「ドーナッ!?うん♪食べたい!!」


本当に女は甘い物が好きだな(笑)


一度.誘ってOKを貰うと
次からは自然と星野と行動
する事は簡単になっていく。


俺達は毎日の様に放課後.学校で
話したり二人で図書館に行ったり
して一緒にいる時間が多くなっていった。


周りからお似合いのカップルだと
冷やかされて嬉しそうに星野が笑
っている。


そろそろかな…。
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