* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
第6章
岳と別れて俺は学校に向かう。


まだ頭がズキズキと痛む。


「頭.痛ぇ…。」


「陸ちゃ〜ん♪おはよ♪」


ハアーッ…。


頭が痛い時にコイツの
テンションの高さはキツイ。


「誠也…頼むから今日は
俺に話し掛けるな…。」


「どうしたんだよ?
今日はいつも以上に
ご機嫌斜めじゃん…。」


「頭.痛ぇんだよ…。お前の
声聞くと余計に痛くなる。」


「はい…はい。わかりましたよ。
俺の声聞きたくなったら言えよ。」


「ならねぇよ…。」


誠也は本当に俺に話し掛けて来ない。


それでも必ず俺の側に居る。


昼休みになって誠也は
いつも通り俺の机の上に
弁当を開く。


俺達は無言で弁当を食ってる。


「お前はいつも変な所で忠実だよな…。黙ってねぇで何か話せよ!!お前が無口だと気持ち悪いんだよ!!」


「陸ちゃんは本当.我が儘だねぇ。
頭痛は治ったのかよ?それとも
俺の声聞きたくなった?」


「…やっぱり黙ってろ。」


「なんだよそれ…。(笑)」


それからの誠也は機関銃の
ように話し出す。


でも…そんな誠也に俺は癒されてる。


コイツが居てくれて良かった。


コイツを見てるとホッとする
俺が居るんだ…。
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