* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「おぉ!!岳じゃん!!
本当久しぶりだな!!あれ?
隣りに居る子.岳の彼女?」


「あぁ…。俺の彼女だよ。」


「………。」


「陸!!横の子.彼女か!?」


岳が俺に聞いてくる。


「どうでもいいだろ…誠也
出ようぜ…。」


俺は岳の顔を見ずに答える。


「えっ!?あぁ…。」


俺は果懍の顔を一切見なかった。


また過ぎる岳の言葉…。付き纏われて迷惑してる…。


果懍は俺の顔を見るのも
嫌だろう。


お望み通り消えてやるよ…。


俺は岳と果懍の前を通り過ぎる。


「陸君!!」


「星野!!陸は今からデート
なんだって!!邪魔したら悪いよ。」


岳と果懍の会話を俺は背中
で聞いた。


「岳.またな!!…陸.待てって!!」


外に出ると誠也が俺に言った。


「お前って…わかりやすい奴だな…。人の女.好きになってどうすんだよ…。」


「……うるせぇ。」


「で?どうする…あの女達。
このまま帰すか?」


女達の方を見るとその肩の向こうに果懍が居た。


一瞬.目が合う。


俺はすぐに目を逸らす。


「お前ん家だろ。行こうぜ。」
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