* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
クソッ…。


岳の言葉がまた俺を苛立たせる。


俺は昨日からの岳に違和感を感じていた。


考えてみれば今日ファミレスで
会った時の岳も明らかに様子が
おかしかった。


果懍が俺を嫌っている事を
知っててどうして岳は俺に
話し掛けて来たんだろう…。


果懍に対しての態度も以前と
少し違った様に思えた。


俺の気のせいか…。


「陸!!何してるの!?早く降りてらっしゃい!!」


うるせぇな…。


俺がリビングに降りると
また岳が話し掛けてくる。


少し前までは普通の事だったのに
今は苦痛に感じる。


「陸.今日一緒に居た子
可愛いかったな!!
いつの間に見つけたんだ?」


「……ちょっと前。」


「へぇ…。そんなに親しそうに
見えなかったけど…。」


「何が言いてぇんだよ!?」


「そんなにカリカリすんなよ。(笑)
彼女とケンカでもしたのか?」


「テメェの方こそ.うまくいってねぇんじゃねぇのかよ!!」


俺からしてみれば売り言葉に
買い言葉だった。


「お前まさか…星野と連絡
取ってるんじゃ…。
そうなのか!?正直に言えよ!!」


争い事が嫌いな岳の手が俺の胸倉を掴んだ。
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