* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
俺と岳が話さなくなって2週間
が過ぎた。


俺と言えば岳と顔を合わすのが
嫌で学校が終わるとまた誠也の家
で過ごす事が多くなっていた。


「あぁ…つまんねぇな。
陸.駅前のゲーセン行こうぜ!!」


「はぁ?面倒くせぇよ…。」


「どっちにしろ出なきゃ今日の
俺の晩飯ねえんだよ…。
ほら行くぞ!!付き合えよ。」


「1食くらい飯抜きでも死なねぇだろ…。」


今日.誠也ん家のおじさんとおばさん.スパルタ姉ちゃんは日帰りの温泉ツアーに朝早くから出掛けたらしい。


「1食じゃねぇよ!!母ちゃん朝も
用意しないで出掛けたから晩飯
抜くと2食だろ!!ダメだ…命が
危なくなる…。」


「………。」


寝ていた俺は誠也に
たたき起こされて結局
付いて行くハメになった。


だりぃ…。


「陸…お前.何食いたい?」


「……何でも…。」


「もし1つだけしか食べれないとしたら?」


「……焼肉。」


「焼肉か…。よし!!決まり!!
今日の俺の晩飯はハンバーグ弁当だ。」


「………。」


なんで俺に聞いたんだよ…。


「陸…今.公園から出て来たのって岳じゃねぇの?
アイツあんなに急いでどこに行くんだろ…。」


走り方でわかる…岳だ。
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