* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
「岳…もし陸が助けなかったらお前の彼女.本当にどうなってたかわからねぇぞ…。」


誠也の言葉に岳が息を飲む。


「俺はお前達みたいに何でも
暴力で解決するとは思わない!!」


「マジで…最悪な野郎だな…。
お前…本当に陸と兄弟なのかよ?
陸はそんな根性無しじゃねぇぞ。」


「何とでも言えよ!!俺は陸とは違うんだよ!!」


「話しになんねぇな…。」


誠也が呆れ果てている。


「君達!!痴話喧嘩は後にしてくれないか!!それで君の彼女は大丈夫だったのかね!?」


「すみません…。
大丈夫だったみたいです。」


「そうか.それは良かった。
しかし.私達も暇じゃないんでね
これからは気を付けてくれよ。」


2人のお巡りは岳にそう言うと
交番に戻って行った。


「星野.お前の場所はそこじゃないだろ?陸…これ以上.俺達の邪魔はしないでくれ。星野…こっちにおいで。」


果懍が首を横に振る。


「行けよ…。岳にちゃんと家まで送ってもらえよ。誠也.行こうぜ…。」


果懍の目からは涙が溢れ出していた。


何で泣いてんだよ?


お前が涙を拭って欲しい相手は俺じゃないんだろ…?


だったら…そんな悲しそうな顔で
俺を見るなよ…。
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