* 唯一無二 * ☆最初で最後の想い☆
いつもは学校が終わると遊びに出掛ける俺達。


でも…さすがに今の状況は二人共
マジでヤバイ…。


来週にはテストも始まる…。


「今週はちょっと真面目に勉強
でもしますか…。(笑)」


誠也の言葉に大きく頷いた。


「だな。頑張ってみますか…。(笑)」


俺達はまだ日も沈まない内に別れる。


「あぁ…。本当にやべえよな…。
ちょっと岳に教えてもらうか…。」


岳…俺より5分早く産まれた
俺の双子の兄貴。


岳は俺と違って頭がいい。


同じお袋の腹から産まれてきた
のに…どうしてこんなに違うのか
俺の永遠に解ける事の無い疑問。


でも岳は俺の事を馬鹿にした事は
一度もなかった。


いつも俺のくだらない悩みも真剣
に聞いてくれて的確なアドバイス
をくれる。


俺は岳の前では素直になれる。


岳に言われると素直に言う事を聞いてしまうんだ。


「岳.帰ってるかな…。」


R…♪R…♪


家の近くになって俺の携帯がなった。


「誰だよ…。」


制服のブレザーのポケットから
携帯を取り出し画面を見て俺は
ため息をついた。


絵梨だ…。


邪魔くせぇ…。
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