夢から覚める魔法をかけて


「えぇっとー・・・」

オドオドとした声が後ろからした。
  ー誰だろう?
そう思って後ろを振り向く。

「あっ・・・晴樹、さんですよね?」


不安そうに尋ねる女。
此処のマネージャーだろうか。

「そうですよ?」

そういうと

「よかったあ」

と微笑んだ。


ーードキン

その笑顔が可愛くて、ときめいた。

「あの、私。中野姫莉っていいます。
 あ!マネージャーです;;よろしくお願いしますね?」

そういってまた微笑む。

「こちらこそ。」


これが、夢のような日々への一歩となった。

中野姫莉( ナカノ ヒメリ )
彼女によって、俺は輝きを見つけた。
そして
輝きを失うことになる。


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