ある日の不思議なお話【前編】


『みゃぁ…』


小さい子猫があたしに
寄って来た


「お前も
一人なの?」


それに答えるように
子猫が鳴く


「おいで?」


そう言って
両手を広げる


子猫は
素直にあたしの腕の中に入ってくる



――猫になれたら



18年間生きて来て
何回そう思っただろう


そんな事を思っていたらいつの間にか
あたしは夢の中…


可愛い子猫を抱いて…


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