ある日の不思議なお話【前編】


どうしよう!!


慌てたつもりだったが
猫のように
あたしは顔を洗うような仕草しか出来なかった


声はもちろん


『にゃぁ』

しか出ない



元に戻れなかったら
どうしよう…



あたしに不安がよぎる


するとさっきの声の主がタオルを持って現れた



「うわぁ
びしょ濡れじゃん!
風邪ひくなよ?」



この声…
絶対聞いたコトある……


そう思ってあたしは
顔を上げた



「ん?どーした?」



悲劇と幸運が微妙に
マッチする



あたしの好きなdreamの


一番好きなRyoがいた


どうしよう…


あたしは猫になった
あげくRyoに
拾われてしまった



PURUPURU…


「あ…電話」


Ryoが場所を離れた時に考えた





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