星空とミルクティー
大学3年生のあたしから見れば、高校生って恋愛対象外。
かわいいな、若いな、と思うことはあっても、
好きだとか、愛してるだとか、そんな感情とは無縁の存在。
今では考えられないけど、昔の渉は あたしにべったりで、会う度に「あかねちゃーすきぃ」なんて舌っ足らずな告白をしてくれていた。
(幼稚園入る前の話だけどさ)
そんな渉のお友達。
――当然だけど、子どもとしか思えない。
1つ下なら、大丈夫な気がする。
2つ下でも…、うん、許せる?と思う。
だけど、
3つ下は、無理。
たった1年の差でも、そこには境界線がある。
それでも、
小さな頃から弟のように可愛がっていた渉の大切な友達だから。
蛍吾くんと、仲良くする気はあったんだ。
それが決定的に崩れたのは5日前の、クリスマス。