‐白雪姫と悪魔なアイツ‐
でも、そんな俺でも目が釘付けになっ
ちゃった人物がいて。
まじでびっくらこいた。
この世にこんなに綺麗な女がいるなん
てことに。
桜並木、黒い髪を風に靡かせながら誰
もが息を呑むほど、そいつは輝いてた。
運命ってすげーと思った。
その美女と同じクラス、それだけでも
俺は恵まれてんのに美女の後ろの席だ
なんて。
しかも席替えは一切無しだったから、
もう超ラッキー。
幸運にも美女の両隣は地味ーズだから
取られる心配なんて無し。
むしろ想うだけにしなさーい。
だけど予想外にも、美女は自分の顔が
気に入っていないみたいで。
近寄ってくる男なんて目もくれず。
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