‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



 でも、そんな俺でも目が釘付けになっ
 ちゃった人物がいて。



 まじでびっくらこいた。



 この世にこんなに綺麗な女がいるなん
 てことに。



 桜並木、黒い髪を風に靡かせながら誰
 もが息を呑むほど、そいつは輝いてた。



 運命ってすげーと思った。



 その美女と同じクラス、それだけでも
 俺は恵まれてんのに美女の後ろの席だ
 なんて。



 しかも席替えは一切無しだったから、
 もう超ラッキー。



 幸運にも美女の両隣は地味ーズだから
 取られる心配なんて無し。



 むしろ想うだけにしなさーい。



 だけど予想外にも、美女は自分の顔が
 気に入っていないみたいで。



 近寄ってくる男なんて目もくれず。



.
< 16 / 90 >

この作品をシェア

pagetop