‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



 「君誰よ〜??」



 せっかく人がいい気持ちでいんのにさ
 まじでそーいうのウザいんだよね。



 俺は高級車らしい車を蹴りながら、殺
 意をこめた瞳で睨みつける。



 「俺の女に二度と手出すんじゃねーぞ!!」



 ……言ってやった。



 泣きながら逃げていく中年男をフッと
 流し目で見つめながら、白雪姫に視線
 を戻すと眉をギュッと寄せて俺を見る。



 「もう心配ねーよ」



 ニコッと微笑んで白雪姫を安心させよ
 ーと今まで以上に目尻を下げて口角を
 上げる。



 このスマイルを見た奴は、俺に落ちる
 こと間違いなし。



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