‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



 次の日。



 いつもは遅刻ギリギリで学校に来る俺
 なのに、今日は白雪姫の連落先を聞き
 出すために軽い足取りで自分の席まで
 余裕で来た。



 丁度席に着いたとき、白雪姫もナイス
 なタイミングでやって来た。



 「あ、姫ちゃん!!」



 流石に男子の中で呼ぶ〝白雪姫〟で呼
 ぶのは他の奴と被るからイヤ。



 下の名前で呼んだ方が“俺の”って感
 じがするし、何より姫ちゃんも気に入
 ってくれてるみたいだし。



 「なんで、ここにいるの??」



 それでも喜んでるのが俺に気付かれる
 のが嫌なのか、それを悟られないよう
 不思議そうな表情で聞いてくる。



 もうバレバレなんだけど、そこも何だ
 か可愛い。



 俺は「あー」と考える素振りを見せて言
 った。



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