‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



 これはまじで本音。



 ストーカー被害はもう解決したわけな
 んだし、もう安心していい筈なのに。



 スケジュール帳を見つめる姫ちゃんは
 まじで切なそうだ。



 悩み事なら俺に言ってくれればいいの
 に、絶対に〝自分〟を他人に見せない
 姫ちゃん。



 そりゃ、確かに?
 俺ら知り合ったばっかだし。



 まあ俺の場合入学式んときから姫ちゃ
 んのこと知ってるけれど。



 少しお互い見つめ合ってから、ニコッ
 と笑うと、「じゃっ」と手を上げて教室
 を飛び出した。



 ――そのとき。



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