‐白雪姫と悪魔なアイツ‐
(Ⅱ)チラつくアイツの笑顔
「今から外出てこれる??」(姫SIDE)
「結局皆と一緒なんだね」
それだけ伝えると、あたしは慌てて教
室に逃げ入った。
彼が何か言いたげだったけど、再び鳴
った着信音に舌打ちしながら出てた。
そして、もう教室に帰ってこなかった
薫という人は少し違うと思った。
こう、差別しないとゆーか。
一定の距離を保ってくれてたから、安
心できていたのは確か。
だけどさっき言った言葉。
「お前見てると辛くなる」
あれはあたしを突き放した証だ。
皆のあたしを見る目と同じだった。
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