‐白雪姫と悪魔なアイツ‐
――――――――――
―――――――
「薫最近来んの早いんだねえー」
「いつもは遅刻なのにさあー」
「てか今日はあたしんちきてよおー」
女ってのはいちいち語尾を伸ばして喋
りかけてくるから時々殴りたくなる。
チンタラ喋ってんなよ!!って
まあ、いいや。
「はよ」
俺はまったく聞いてませんッてな感じ
で俺の机を囲む数人の女を片手でシッ
シッと追いやった。
女たちは文句を言いながら逃げていく
姫ちゃんはっけーんッ
いつものことだけど、今日もいろんな
男子に囲まれながら教室までやって来
た。
でも姫ちゃんはまったく周りを視界に
入れてない感じでまったく無視。
「あ、薫くんおはよッ」
でも姫ちゃんはあれから(姫ちゃんち
に行ったとき)毎朝可愛い笑顔で俺に
「おはよう」と挨拶してくれる。
.