‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



 結局あたしは「え」としか言えなくて、
 いつの間にか近所の公園まで来ていた。



 「はい、どーぞ」



 ベンチに座っていると、佐々木さんが
 自販機で買ってきたジュースをあたし
 に手渡してくれる。



 「ありがとう」



 佐々木さんに連れられてフッと笑うと
 そのジュースを受け取った。



 プルトップを開けると、プシュッと良
 い音が鳴ってそのまま喉に流し込む。



 渇いた喉にコーラーは気持ちよくて、
 思わずゴクリと喉を鳴らした。



 沈黙が続く中、何をしたらいいのか分
 からなくてずっとコーラーを飲んでい
 ると、当たり前だけど空になった。



 それと同時に佐々木さんが口を開いた。



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