‐白雪姫と悪魔なアイツ‐
「いつから気付いてた??」
ちーちゃんの隣に腰掛けると、ちーち
ゃんはクスクスと笑う。
「んー、昨日久しぶりに薫ちゃんの顔
見たときかなッ」
まじかよ、俺そんなわかりやすい??
「でもびっくりしたなぁ。あんな可愛
い子好きになるなんて。昔はそうじ
ゃなかったじゃない??」
「何がだよー」
少しうなだれながらベッドにもたれか
かると、ちーちゃんはどこからかアル
バムを取り出し、俺に見せてくる。
「ほら、これとかね……」
ガチャ
開けられた方へ視線を向けると、姫ち
ゃんが立ってて、ちーちゃんは俺から
ガバッと体を離す。
それを不思議そうに見ていると、ハッ
と気付いた。
そうだ。姫ちゃんは俺らのこと〝幼な
じみ〟だって知らない!!
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