らびらび
-*八雲

「橘さん!僕と付き合ってください!」

またか。
いったいこれで何人目だろう。
いい加減同じパターンで告白されるのは
うんざりだ。

「ごめんなさい。」

私はいつもの一言で片付ける。
男はかなりしょんぼりとした足取りで
自分の教室へと帰っていった。

「あーあ、またフっちゃたの?」

「沙羅...。見てたの?」

「ごめーん」

「いいよ、いいよ。でも困るなぁ、本当」

私はため息をついた。

「まあ、毎日何人も同じ告白してきたら
誰だって困っちゃうよねえ。」

さすが私の親友。
わかってる。

「でも、早く彼氏見つけなよー」

「沙羅こそ。」

「私は八雲がいるから!」

「ええ、なんかきもい...」

「ひっどーいっ」

沙羅は本当いい子だな。
だったら
「私も沙羅がいるから。」
って理由で彼氏作らなくていいかなw
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