銀色の月の華に太陽を

誘惑との戦い


あの約束をした日から6年がたち、僕は中2になっていた。

中学に入ってからは唯と一緒に軽音部に入った。

「な~、せんぱ~ぃ。いい加減一緒にバンド組みましょ~よ~っ。」

「唯…お前もしつこいね。しかもトイレの中まで入ってくんな。」

今だに僕らにはドラムがいなく困っていた。そして部内で1番顔もよく、頭もよく、ドラムも上手い二階堂 恭弥を誘っていた。

「お前らの腕は認めるけど、そんな浮き沈みのある人生に巻き込まれるのはごめんだね。遊びならまだしも…」

「タバコのこと先生にバラしちゃうぞ」

「………。」

「今から璃乃っちゅう俺らの期待のボーカルも入学してくるさかい、今までの俺らよりもっとすごくなるでっ☆しかもごっつべっぴんやねん!!」

「そりゃー、この瑞稀が惚れるくらいの美人だもんな~そりゃ見ものだわ。」

「なっ!!余計なこと言わなくていぃんだよ!!!」

「璃乃の歌聞いたら恭弥も落ちるで☆」

「ほ~…」
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