銀色の月の華に太陽を

興奮の夜


僕と璃乃の帰る方向が同じで、唯と恭弥の帰る方向が同じだから、いつも学校からは璃乃と2人で帰っていた。

「でも、バンド名決まって良かったよねーっ!!」

「確かに。早くライブがしたいな~っ。もう、ボク待ちきれない。」

「だよね~。あたしも待ちきれな~いっ。」

「でもな~中坊の俺らにタイバンの誘いなんかくるはずねぇしなぁ…」

「だよね~っ。部室でやるのはもう飽きちゃったよ~」

「ま、日に日に客が増えてるけどな~俺目当ての」

「え~、あたし目当てだし!!男からも女からもあたしは人気だもんこの前なんてさ~サッカー部の1番人気くんに映画誘われちゃったし」

「はッ!?なんだそれッッ!!聞いてねぇし!!まさかお前行ったんじゃねーだろうなッッ!??」

「行く訳ないじゃん。練習が忙しくてそれどころじゃありませーんっ。」

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