銀色の月の華に太陽を

僕は璃乃の言われるがままに、唯の家まで自転車をぶっこいで行き、唯をたたき起こした。

「も~っ!!こんな夜更けになんなんいったーい!!!良い子はとっくに寝る時間やぞ…」

唯は案の定やる気0状態。

「タイバンが決まったって言ってもか??」

「………今なんて?」





「遅ぇッッ!!!もっと速く走れねぇのかてめぇは!!」

「つか…ゼェ…、乗せて…ハァ…くれても…よくないか…ゼェ…???」

「………。」

自転車の僕、走っている唯。

「しょーがねぇなぁ。」

僕はしかたなく荷台に唯を乗せてあげた。

「ハァ!!久しぶりにこんなに走った気ぃするなぁ。昔はよく鬼ごっことかしながら帰ってはったけどなぁ。もぅさすがにせぇへんもんなぁ!!」

「そーだなぁ。…つーか、そもそもおまえが『○○エキス~』とか言いながらタッチしてくるから始まってたんだろうが。しかも、昔とか言ってるけど、普通にきのうも懲りずに始めてたろうが。」

「………。せ、せやけど、誰もノってくれへんやんけ!!」

「あたりめーだ。」

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