銀色の月の華に太陽を
「遅いッッッ!!!唯っ!あんたやる気あんのっ!?」
「…ヤる気はある。」
唯が璃乃に殴られたのは、言うまでもない。
「とにかく!!練習開始!!ライブは今週の土曜日、気合い入れていきましょーっ!!!」
「しっかし、俺らみたいな中坊よくタイバンに参加させてくれたなぁ!ほんまにその人に感謝やわぁ!!」
「あぁ、ヒロさんだよ。Stormsのギターの。」
「え!まじでッッ!?ヒロさんが俺達をッッ!?うわぁ超感動ぉー!!!」
「つかいきなりヒロ達とタイバンって…レベル高過ぎじゃねぇか?」
「ちょっと、ねぇ、“ヒロ”って誰?」
…“ヒロ”とは、朔夜尋兎。去年の卒業生で同じ軽音部だった先輩で、その中で1番人気だったグループ【Storms】のギタリストを勤めていた人だ。