銀色の月の華に太陽を
「つか、あんた名前は?」
「人に名前を尋ねるときはまずてめぇからだろ。常識を知れ。常識を。」
「………中條瑞稀。」
するとレイはニコッと笑って、
「素直でよろしい。あたしは3年の蒼井麗衣。よろしくね、瑞稀。」
…悔しいけど、やっぱりこの人は美人だ。話す声もとても美しかった。
「あ、ちなみに俺は岩瀬唯っていいます。よろしゅーお願いします。」
「うん、よろしくね唯!!あ、ほら、ヨウとゼンも挨拶して!!」
「さっきは手荒なまねして悪かったな。3年で一応部長やってる岡崎陽介だ。よろしくな。」
背が高く、髪が黒く、知的系のカッコ良さをもつ優しいそうなイケメンだった。
「………2年、藤堂 全。」
一言で言えば超美少年。白に近い綺麗な金髪、華奢な体に透き通るような白い肌、整った輪郭に、グリーンとブルーの入り交じった潤んだ瞳、鼻は高く、唇は赤くぷるぷる。
なのに耳には数えきれないほどの大量のピアスが…。てか、口にも、眉にも、鼻にも…?いったい何を目指しているのだろう…。