銀色の月の華に太陽を

そんな美少年ゼンは僕に近寄り、僕の目を睨みつけるようにしてこう言った。

「1番美しいのは僕だ。お前なんかに絶対負けないから。」

「………へ?」

…なにこれ?…ライバル宣言?

「ありゃりゃ瑞稀ぃ、ゼンに対抗意識燃やされちゃった?そりゃ厄介だぞお前。」

「は?」

「去年あいつが入部して来た時俺もお前と同じ台詞を吐かれてさぁ、その日から超高度な嫌がらせが途絶えた日はなかったぜぇ。気をつけろ~っ。あ、でも、あいつに宣言されたやつは、かなりのイケメンってことだから…良かったなッッ☆」

ヒロは元気に親指を立てた。

「すごいやん!!瑞稀ぃ☆」

「どこがだよッッ!!!」

「あ、つーかっ!」

そう言ってヒロはレイの肩に腕を回し、

「諸君、レイは俺の女だからくれぐれも手を出さないよーに。」

と、言いレイの唇に平気でキスをした。

「ちょ…」

「え!?ヒロさんとレイさん付き合ってんすかッッ!?」

「正確には付き合ってあげてるんだけどね。こいつがあたしのこと、大好きだからしかたなく。」

「いやいや、こいつが俺のこと大好きだって言うから付き合ってやってんの。」

「嘘つくな!!この間なんかさァ「惚気なら聞かねえぞ。」

「「………。」」

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