銀色の月の華に太陽を

「ゆいは何人家族なの??」

「ん?俺か?2人や!!片親やからな☆」

「そーなの??璃乃もだよ!!お母さんだけ!!」

「ほんまか~俺は親父だけや!!」

「でも、今はおばあちゃんと住んでるの。お母さんはイギリスってところにお仕事で行ってるから。」

璃乃のお父さんは璃乃が5歳の時に病気で亡くなっていた。だからお母さんと一緒にこの町にやってきた。

「みずきは何人家族なんや??」

「…7人。」

「わぉ☆羨ましいなぁ!俺の親父とおかんが離婚する前より多いやん!!」

「前は何人だったの??」

「5人や!兄ちゃんと妹がおったんや。兄ちゃんは社会人やからもう自立して東京で稼いではるんや。そんで妹はおかんに引き取られて大阪におるよ~っ。ごっつカワイィで☆」

「そーなんだ!!兄弟いて羨ましいなぁ☆」

僕はちょっとこの場にいづらかった。

僕にとって当たり前の事が2人にとって当たり前じゃないのがちょっと寂しかったんだ。

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