銀色の月の華に太陽を

「ちょっと待って!!みずきはギター弾けないでしょうがッッ!!」

「ンぢゃっていうのはなんやけど、みずきお前ベースやれよ!お前クールやから似合うと思うで☆」

「ベース…??」

「てゆーかなんなのよ!!いきなりそんな事いいだして!!だいたいあたしにボーカルなんて…」

「俺バンドやるの実は小さい時からの夢やねん!!兄ちゃんの憧れでな。いつかはバンド仲間がほしい思っててん。そんだら転校初日にこんなキレイな顔した男と、こんなべっぴんさんがいたら、声かけずにいられへんやろっ☆」

唯の頭の中には俺たちと出会う前からバンドを組む事は、計画済みだったらしい。

それに僕と璃乃が選ばれたのだ。

「歌で飯食えるようになるんが俺の目標や!!そんでトップになる。」

おちゃらけていた唯の顔はいっきに真面目になった。

「俺にはお前らが必要や。一緒にトップ目指してくれ。」

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