銀色の月の華に太陽を

今思えばどんだけませてる小2のガキなんだと思う。唯は本当に口が達者だった。

「……歌でご飯を食べたいか…。いいね、それ。」

璃乃は笑った。

「その話し乗った。」

「ほんまか!!りの!?」

「しゃーねぇなぁ…。付き合ってやるよ。」

「みずき……。」

「ただし。もうお前1人の夢じゃねぇ。俺達3人の夢だ。」

「……おぅ。わかってらい。」

「んで…ベースって何??」

「ベースも知らないでよくやるなんて言ったわねッッ!!」

その日はキレイな銀色の月が出ていて、僕らはその月に誓いをたてた。

『大人になったらバンドでトップになる!!』と。

僕らはこの夢が早く実現することを願っていた。

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