双子愛 〜悲シキ運命ノ糸〜
メルアド
携帯の目覚ましが鳴って
眩しい日差しがあたしを夢から目覚めさせた
ボーッとする頭と体を起こし
鳴り続ける携帯を止め、メールBOXを確認する。
(……来てない)
昨日、堀内君からのメールを待っていた
9時になっても
10時になっても
11時になっても
彼からのメールはなかった。
何度も携帯を開いたり
メールが来る度にドキドキして
それが別の人からのメールで落胆したり…
気がついたら眠ってしまって
目が覚めたら、朝だった。
(からかわれてたんだ…うん、きっとそう)
そう思って
携帯を閉じた。
「咲希ー、はやくご飯食べてー」
朝食を準備するお母さんの声が聞こえた
あたしは部屋を出て
階段を下りる。