双子愛 〜悲シキ運命ノ糸〜
 
 
そして先生が日誌を持って教室に入って来た

あたし達はそれぞれの席に座る。


一礼して先生は出席簿を開く



「秋本絵里」

「はいっ」



次々と淡々に呼ばれるクラスメイトの名前

単調な日々に迫り来る学祭



(今日も学祭準備か…)



窓の外はグラウンドと
遅刻している生徒が見える

ボーッと外を眺めてたら携帯が鳴った。



慌ててポケットから出し、机の下に隠して確認する

未登録のアドからのメール。



受信メール    1/140
2009/9/10/ 8:46
無題
――――――――――――
堀内修平です☆
遅れてごめんね(><)
   ----END----



(……本当に来た…)



本当にメールが来たことに驚いた

ついさっきまで、からかわれたとばかり思い込んでいた


メール画面を見て
昨日の堀内君の笑顔を思い出した。



「三宅」

「……」

「三宅…三宅咲希?」

「は、はいっ!」



出席確認に気づかず
メールを見続けていた。





『からかわれた』

必死にそう思い込むようにしていた


だけど実際にメールが来て、少し嬉しく感じてる。



単調な日々に
少し楽しみが加わる





送信メール    1/135
2009/9/10/ 8:48
無題
――――――――――――
三宅咲希です☆
大丈夫だよ(。・ω・。)ノ
   ----END----
 
 
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