フレフレLOVE

なんだかモヤモヤした気持ちを抱えて、私は学校を出た。


靴を履き替えて、玄関を出ようとしたとき、また人影が見えた。



覗いてみると、そこには先輩が頭を抱えて座っていた。

やっぱり・・・喉が痛いんじゃないのかなぁ。


「先輩・・・?本当に大丈夫ですか?」

「えっ・・・!あぁ!!七瀬か!!ビックリした。」

「たまたま見たら頭を抱えて座ってたんで、頭痛いのかと・・・。」

「全然大丈夫だよ。ほんと、何回もThank youな^^」

「いえ・・・。」


普通に「ありがとな」って言えばいいのに・・・なんで英語^^;

「じゃあ、私帰ります。明日も頑張りましょうね。」

「うん!頑張ろうな!!」


門を出ようとしたときだった。


「なぁ・・・七瀬・・・?」

「はい?」

「えっと・・・さぁ・・・」

「???」

「やっぱ何でもねぇ・・・。ゴメンな。気をつけて帰れよ。」

「あ、はい。さよなら。」





何だったんだろ・・・。






空は、恋する色でいっぱいだった。


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